手作り リード

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犬の首輪側の製作

下準備が終わったら、いよいよ製作に入ります。まずは、犬の首輪側から説明しましょう。

先ほど下準備を終えた短い(1m10cm)方のロープで犬の首輪側の部分を製作します。

@ 「絞まり止め」をつくります。

「絞まり止め」は犬が引っ張った時に首を絞めないように歯止めをする「結び」のことです。

これが無いと犬の首を絞めてしまいます。

最初の状態から

  1つ結び目を

  作ります。      

A 「絞まり止め」の外側に小さな輪をつくります。

「絞まり止め」の位置から外側にロープを囲むようにして小さな輪を作ります。

 

全体写真

輪の部分の

           拡大写真

ロープを囲うようにしてつくる輪は、大き過ぎると「絞まり止め」を越えて犬の首を絞めてしまいますし、

また、そこまで大きくなくても、使用中に犬の首が外れやすくなるので注意が必要です。

逆に小さ過ぎると雨の日など綿が水を吸って膨らみ、着脱がし辛くなります。

 

B 先を編み込んで小さな輪を完成させます。

さぁ、リード作り最大の山場がやってきました。三つ打ちロープの編み方(接合の仕方)を説明しましょう。

この編み方は「さつま加工」とか「アイスプライス」とか呼ばれる方法で、リード作り工程中4回この加工を行うようになります。

最初は難しく感じるかも知れませんけど慣れれば簡単ですよ。レッツトライ!

 

まず編み方の理屈を説明します。左図のように三つ打ちロープは3つの束が

一つになったロープです。それぞれの束に A、B、Cと名前を付けました。

また、一方のロープの方は仮止めしたテープの色にちなんで「灰」「黄」「緑」と

名付けています。

三つ打ちロープは A、B、Cと束が3つあるロープですが、束が3つあるという

ことは、束と束の間も3つあります。それは、AとBの間、BとCの間、CとAの

間です。そのそれぞれの間に、「灰」「黄」「緑」の束を差込んで編んで行き

ます。(下図参照)

@まず、「灰」の束をBとCの間に入れて、AとBの間に出します。

A次に、「黄」の束をAとBの間に入れて、CとAの間に出します。

  ということは、「灰」の束が出ている隙間に「黄」の束を差し入れるように

  なるわけです。

Bそして、「緑」の束をCとAの間に入れてBとCの間に出します。

  ということは、「黄」の束が出ている隙間に「緑」の束を差し入れるように

  なるわけです。

それでは実際に作って見ましょう。

@灰色の束を最初に通しました。

A黄色の束を通しました。通した場所は灰色の束が

  顔を出しているのと同じ隙間です。

  もちろん、灰色は出てくる方向、黄色は入っていく

  方向です。

B同様に緑の束も通しました。これで1回編めた

  ことになります。

C同じように編んで行きます。3回編めれば完成です。

D3回編んで完成しました。
E首輪側の全体はこんな感じです。

D解れ防止の黒いテープを剥しました。

     

C 同じ要領でロープのもう一方の先をヨリモドシ金具に通して編みます。

ヨリモドシ金具にロープを通して折り返し、同じ要領で編んで完成です。

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