「きれいな犬ですね。雑種ですか?」と散歩中に見知らぬ人がよく声をかけてくれます。
「ありがとうございます。でもこれ四国犬って言うんです。」と答えると、
「シ・コ・ク・ケ・ン?」と発音を確かめるようにオウム返しに言ってくれたりします。
たいていは「へぇー、珍しいですねぇ」で会話が終わるのですが、それにしても四国犬の知名度の低さ
(特に我家のある関東地方では)を感じざるをえません。
四国犬は古来から日本人といっしょに暮らしてきた中型日本犬の一種です。
明治期以降、海外から持ち込まれた洋犬種との雑化が進む中、
四国地方の峻険な山々に囲まれた環境が幸いし、純日本犬として生き延びてきました。
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