1997年9月27日、ベテランブリーダーの
群馬の加藤さんのところに四国犬の子犬が
いると聞いて、訪問しました。
譲っていただける子犬の候補は生後40日の
子犬が2頭いて、どちらを選ぼうか見比べつつ
考えてみるものの決断がつかず、気分転換の
つもりで目線を上げると、少し離れた犬舎の中に
寝そべっている別の子犬を見つけました。
「あれは?」と尋ねると「あぁ、あれはねぇ。
うちの雄と岡山から来た雌との間に生まれた子。
でも、あれは残そうと思っているんだ。」との答え。
私には金網越しに見えたその子犬が、すごく良い
犬に見えたので、そこを何とか・・・、一生懸命に
育てますから・・・、ぜひお願いします・・・、などと
言いながら、初対面の加藤さんに拝み倒すような
お願いの仕方で、結局譲ってもらえることになりま
した。
この時すでに生後2ヶ月と1週間を過ぎていた
子犬を2人の娘が奪い合うようにして抱きながら、
帰ろうとした時、「あっ、そうそう。その犬はまだ
名前を登録してないんだ。今なら好きな名前を
申請してあげるよ。なんて名前が良いかい?」
との加藤さんの問いに、熟慮を重ねた名前をメモに
書いて渡しました。
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