我家に四国犬がやって来た ! presented by Kengo
   ラン(成蘭号)

   

 

 (呼称:ラン

展覧会    
 

 最初は展覧会に出陳するなんて夢にも思っていま
せんでした。初めのうちは、自分の犬が展覧会向きか
どうかもわかりません。でも、散歩の時に見知らぬ人
から「いい犬ですね」と声をかけられることがよくあった
ので、何かの魅力を持っているんだろうと思っており
ました。才能があるなら開花させてやりたいと思うのが
親心です。日々の飼育管理の励みになるかも知れない
と考え、日本犬保存会の会誌に紹介されていた東京の
支部展へ申し込みました。とは言っても、展覧会って
どんなことをするのか、全く知識がなく不安なので、
東京展の一週間前に開催された神奈川展へランを
連れて見に行きました。リングサイドで観察した結果、
歯の検査と体高測定と歩様が上手くできれば、あとは
犬を連れてボーッと立っていればよいのか!「これなら
簡単」、程度の認識で、今から思うと無知なるがゆえの
考えの甘さに赤面です。
 初めての展覧会となった東京展。リングに入って
緊張していた私を尻目にランは実によく頑張りました。
おとなしく歯を見せ、体高測定も嫌がることなく、
そして、歩様も軽快に、何だか私がこうして欲しいと
いう気持ちがわかっているかのように動いてくれます。
あいにくランの中型雄部若一組は他の犬が少なく、
午後からの二審ではラン以外は棄権したので、不戦
勝?で若犬賞をいただきました。

 

初めての展覧会


不戦勝でした

 

すっかり展覧会慣れ(3才3ヶ月頃)


 その後も展覧会には積極的に参加しました。
手塩にかけて育てた自分の犬が評価を受ける
楽しさと、ボーッと立つのではなく日本犬らしい
気迫に溢れる姿を見せられるようにハンドリングの
勉強をしたい気持ちで、シーズン中、毎週のように
支部展に参加しました。
 それくらい犬を見ていると、今まで皆同じに見えて
いた四国犬もそれぞれの個性が見えてくるようになり
ます。そうなるとまた展覧会が面白くなり、つい参加
してしまうのですが、しかし、考えてみますと大の
オトナが尻尾が下がったとか上がったとかで一喜一憂
するのですから、面白い趣味を始めたものだと、思わ
ざるをえません。我ながらふと笑ってしまいます。
しかし、この世界は面白くて奥が深い。