最初は展覧会に出陳するなんて夢にも思っていま
せんでした。初めのうちは、自分の犬が展覧会向きか
どうかもわかりません。でも、散歩の時に見知らぬ人
から「いい犬ですね」と声をかけられることがよくあった
ので、何かの魅力を持っているんだろうと思っており
ました。才能があるなら開花させてやりたいと思うのが
親心です。日々の飼育管理の励みになるかも知れない
と考え、日本犬保存会の会誌に紹介されていた東京の
支部展へ申し込みました。とは言っても、展覧会って
どんなことをするのか、全く知識がなく不安なので、
東京展の一週間前に開催された神奈川展へランを
連れて見に行きました。リングサイドで観察した結果、
歯の検査と体高測定と歩様が上手くできれば、あとは
犬を連れてボーッと立っていればよいのか!「これなら
簡単」、程度の認識で、今から思うと無知なるがゆえの
考えの甘さに赤面です。
初めての展覧会となった東京展。リングに入って
緊張していた私を尻目にランは実によく頑張りました。
おとなしく歯を見せ、体高測定も嫌がることなく、
そして、歩様も軽快に、何だか私がこうして欲しいと
いう気持ちがわかっているかのように動いてくれます。
あいにくランの中型雄部若一組は他の犬が少なく、
午後からの二審ではラン以外は棄権したので、不戦
勝?で若犬賞をいただきました。
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